上顎5番は残根状態です。
根面の大部分が歯肉縁下3~4mmのレベルにあり、このままでは歯冠修復処置を施しても冠辺縁がポケット底の骨縁レベル近くに位置し、炎症を起こしやすく補綴処置を行いにくい状況です。
根面は歯肉縁下の深いレベルに位置しています。
この歯を保存できるかどうか分かりませんが、矯正的に梃出させることを試みることにしました。
このように屈曲されたワイヤーとフックを準備しました。
“スーパーボンド“でフックを残根の中に埋め込み、ワイヤーを両隣在歯に固定します。
装着された装置を咬合面からみたところです。
同装置を頬側から見たところです。
明日フックにゴムをかけ、ワイヤーを固定源にして牽引を開始する予定です。