今夜19:00から高松市歯科救急医療センターで、高松市歯科医師会主催 平成23年度第1回学術講演会が開催されました。
講師として広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 西村英紀教授をお招きし、「糖尿病管理の一環としての歯周病管理~医科歯科連携による管理の重要性」と題した講演が行われました。
講演内容は糖尿病と歯周病との関連性についてのものでした。
歯周病を治療すると糖尿病が改善するということはエビデンスを伴う事実であると明言されたことは非常にインパクトがありました。
糖尿病の発症メカニズムとして、微小炎症病巣の存在がインスリン抵抗性をもたらす原因と考えられて注目されてきており、歯周病は典型的な微小炎症病巣だから、この治療をすることにより、糖尿病が改善される、と説明されました。
また、経口摂取により消化管からホルモンが血中に分泌され、膵臓のβ細胞に作用してインスリンの分泌を促進する消化管ホルモンをインクレチンというそうですが、口から食事をとることの大切さを再認識しました。
咀嚼は脳機能を活性化させるだけでなく、消化管ホルモン“インクレチン”の分泌にも関与していることなります。
ますます歯科の仕事の重要性が明らかとなって来ています。
つたない進行役でしたが、講演内容が素晴らしく、充実した講演会となりました。