ドラッカーが自らの体験に基づいて語る「成果を挙げる」為のノウハウ本。成果を挙げる人と挙げない人との差を分析し、その差は才能ではなく、成果を挙げる為のいくつかの習慣と基礎的方法を身につけているかどうかの問題であると彼はいう。
「目標とビジョンを持って行動する」、「目標を立て、結果が出たら両者の差を検証し、改善につなげる」、「継続的に学習する」、「神々が見ている気持ちで完全を追求する」、等、今日では多くの著名経営者の啓発本で目にすることのある数々の内容の源流がこの偉大な思想家であることに気づく。
今日、僕が参考になったのは「時間をまとめる」ことの大切さだ。
一つのテーマについて研究するには、まとまった時間を確保しなければ決してモノにならないことを主張している。
一日に二回、15分づつを3週間当てても無駄という。ドアに鍵をかけ、電話線を抜き、まとめて数時間取り組んで初めて、下書きの手前のもの、ゼロ号案が出来る—-」というくだりはうなずける。
力作を生み出すためには集中力を高めた状態を持続することが確かに大切ということだ。