上顎前歯部の歯槽の幅は歯肉の上から眺めると結構あるように見えます。
しかし、CT画像を観察すると、歯槽骨の唇舌的幅径はそれほど厚いわけではありません。
緑の線の部位のオルソラジアル断面を下の写真で示します。
歯槽の唇舌的幅は狭いところで4mm程度しかありません。
この状況に対して、狭小骨を器具で徐々に拡げていく方法では骨内血行を圧迫により阻害しそうな気がするので、フラップレスで埋入窩を形成し、径3.3mmのナローネックインプラントを植立した後、GBRと結合組織移植で歯槽幅の増大を目指す方法を今のところ考えています。