約一年前に右上321は高度の歯周病になっていたため、インプラント治療を行う計画の下に抜歯しました。
抜歯した後の歯槽骨の幅はとても狭く、インプラントを支える骨の量が不足していました。
そこで抜歯後、骨補填材をしっかり痩せた歯槽骨の上に積み上げ骨造成をしました(この処置をGBRといいます)。
この6カ月後、右上31相当部にアンキロスインプラントを埋入しました。
本日の術前の口腔内です。
GBRから12カ月、インプラント埋入から6カ月が経過しています。
フラップを開けた状態です。GBRにより高さも幅も充分な歯槽堤が形成されていました。
右上1のアンキロスインプラントのプラットフォームは上方に形成された骨に覆われて隠れて見えません。
このインプラントのプラットフォーム上方の骨を削除するのにピエゾーサージェリーを行いました。
スプラソン P-maxのチップの先端にダイヤモンドのラウンドバーを溶接した特製のピエゾーサージェリー用チップです。
これをスプラソン P-maxの超音波治療機に接続すると、ピエゾーサージェリーが可能です。骨がサクサク素早く削れます。
本特製チップは米田歯科医院院長 米田 敬先生から恵与されたものです。
米田先生考案の手作りのチップです。
ヒーリングキャップを装着後、粘膜弁を復位し縫合が完了したところです。
ヒーリングキャップが装着された状態の右上1アンキロスインプラントのデンタルX線写真です。
ヒーリングキャップが装着された状態の右上3アンキロスインプラントのデンタルX線写真です。