これまでたくさん歯周病についてのお話をさせていただいていましたが、
そもそもどうして歯周病を治す必要があるのかについて、今回はお話しします🌱
歯周病はサイレントディジーズといわれ、自覚することなく
静かに進行していく疾患ですので、
発見が遅れ、結果的に疾患がかなり進行してから歯科医院を訪れ、
治療が開始されることが多いというのが実際です😨⚡
また、たとえ発見されたとしても命に別状のない疾患なので、
その治療は後回しにされやすいのです🙄
しかしそれは違います。
歯周病を侮ってはいけません❕❕
歯周病は放置すると歯を失ってしまうということにとどまらず、
全身のいろいろな部位に疾患を引き起こします。
例えば狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こし、
時に命を奪うことにもなります・・・
では一体なぜ、口の中に起こる歯周病が、口腔以外の血管の
疾患を引き起こすのでしょう❔
それは「歯性菌血症」です。
菌血症とは、血液の中を細菌が入り込んだ状況のことです。
歯性菌血症とは、口腔内にいる細菌が歯の周りのポケットから
歯茎の中に入り込み、歯茎の中の血管を介して、全身の血行に乗って増殖し続ける状態です。
そして、歯性菌血症を介して体内でさまざまな疾患を引き起こすことがわかってきています😓
ですので狭心症や心筋梗塞、脳梗塞は、歯周病菌が血管の炎症を引き起こすことで起こるのです。
歯原性菌血症のエンドトキシンによりもたらされる4疾患として、
がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病があげられます。
さらに慢性関節リウマチ、脳脊髄膜炎、心内膜炎、血行性肺炎、急性虫垂炎、肝臓腫瘍、すい臓腫瘍などの異所性感染症にも関連しています。
さらに低体重児出産に歯性菌血症が関連していることが
知られています。
このような歯性菌血症の原因となるのが歯周病なのです。
こんなにも歯周病が全身の病気に関わっているなんて驚きますよね😲!!
だから、歯周病は放置しておくと、命に関わる疾患にも関係してくるので、必ず治しておく必要があるのです✨
長い間歯科医院に行っていない方、知らない間にどんどん歯周病が進んでいるかもしれません。
気付いたら遅かった ということがないように早いうちに歯科医院で健診を受けましょう⭐⭐
トリートメントコーディネーター 松本